前回の「(いりた・まご)に起こった奇跡」で述べたように丸山ワクチンで快方に向かった私は医師の薦めで放射線治療に取りかかる。
少しおとなしくなった肺ガンをなおも追いつめようと言うわけだ。
 毎日全30回の予定で体中落書きされて臨む。
 日程が終わった頃主治医が「手術しますか」
 正直、面食らいました。このまま癌とつきあっていくものだと思ってましたが、決別のチャンスです。6月の20日に決まりました。奇しくも結婚記念日でした。

今度は決行です。9時になったらストレッチヤーでお迎え。空元気をふるって元気に手術室へ移動です。また、廊下でにこにこと麻酔医が出迎えます。

心配かけました。
(いりた・まご)、完全復活です。

 ICUで目が覚めました。何がなんだか分かりません。妙に体と意識の
離れた感じのなかで名前を呼ばれ、無理に引き戻された感じです。
 「今午前9時ですよ。21日のね」(1日経ったんだ)「11時になったら
病室に帰りますよ」悪い場合は3日間ICU滞在と言われてたので、「成
功したのだな。それとも、ひらいてとじただけか?」そう言う可能性も言
われてましたから・
 「無事終わりましたよ」私の心中をさっしたのか看護士さんが笑いかけ
てくれました。
病室に帰る時間です。ナースステーションの前で小さくピースサインを
出したのですが誰も気付きません(・・・・)
部屋には懐かしい女房の顔が。でも、痛くて、苦しくて、すごいストレスに
悩まされます。「日にち薬・今日より明日・明日より明後日」きっと楽に
なっていくを信じて。
 次の朝、目覚める前に妙な感覚にとらわれます。
 神経が2つに切れて彷徨っていてつながりません。1枚の紙が片方の端
ようやくくっつくと目が覚めました。しかし。細胞に空気が入り顔・首・腕が
2〜3倍にも腫れ上がりました(別人のようです)
左側の肩胛骨にそって脇から大胸筋の下の所まで大きな傷が出来ました。
 また、肺を取るために肋骨にの一部を約20p切り取って、肉を巻いて
補強してるのだそうです。約1ヶ月で退院できました。本当なら、余命は
8ヶ月のはずです。今もまだ週3回丸山ワクチンを注射してます。
 転移予防のためです。あとは普通に、過ごしています。
 癌に負けないで。やつにもきっと弱点がありますよ。


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